ニュートリノに質量があることを発見し、ノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長に対し、世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)委員長の井村裕夫先端医療振興財団理事長が祝いのコメントを発表しました。梶田所長はWPIプログラムの採択拠点であるカブリ数物連携宇宙研究機構の主任研究員も務めており、井村委員長は梶田所長が引き続き日本の科学技術発展を牽引することにも期待を寄せました。

井村委員長はコメントで「今回の受賞は、WPIプログラムによって設立された拠点が第一線の研究者が集まる場所となっていることを示すもので、本プログラムを推進してきた我々としても非常に喜ばしい」と祝いの言葉を述べたうえで、「引き続き世界トップレベル研究拠点が名実ともに確立されるように、本プログラムを推し進めるとともに、素晴らしい研究成果を今後も輩出し、我が国の科学研究を牽引してほしい」と期待しています。

WPIは高いレベルの研究者を中心に世界トップレベル研究拠点の形成を目指す構想に対し、文部科学省が集中的に支援し、優れた研究環境と高い研究水準を誇る拠点づくりを進めています。基礎研究分野を対象に年間1拠点当たり約14億円を支援、各拠点では「世界最高レベルの研究水準」、「国際的な研究環境の実現」、「研究組織の改革」、「融合領域の創出」を目標に研究活動を続けています。
採択されている拠点は東京大学のカブリ数物連携宇宙研究機構のほか、東北大学の原子分子材料科学高等研究機構、京都大学の物質-細胞統合システム拠点、大阪大学の免疫学フロンティア研究センター、物質・材料研究機構の国際ナノアーキテクトニクス研究拠点、九州大学のカーボンニュートラル・エネルギー国際研究所、筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構、東京工業大学の地球生命研究所、名古屋大学のトランスフォーマティブ生命分子研究所。

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