金沢大学はファスナー、建材大手のYKK株式会社と女性研究者、技術者のさらなる活躍に向け、男女共同参画の推進に関する協定を締結した。

YKKによると、協定の協力事項は
■北陸地方におけるダイバーシティ研究環境の整備
■女性研究者や技術者の研究力向上とそれを通じたリーダーの育成
■女性研究者、技術者の上位職への登用を促進する基盤づくり
-の3項目。

 北陸地方は多様なものづくり産業と理系大学が集まり、女性の就業率は約70%と全国でも高い水準にある。しかし、ものづくりを担う女性研究者や技術者は少なく、その要因として女性のキャリア不足が挙げられている。

 金沢大学は2013年、大学、公設試験研究機関、企業の女性研究者で構成する北陸女性研究者ネットワークを開設しているが、さらにものづくり分野で次世代を担う女性研究者の育成を図るため、企業などとの連携を深めている。
YKKはグループ創業者の出身地が富山県で、70年前から生産拠点を富山県に置き、準本拠地としてきた。2014年度からは富山県黒部市に人事、経理、財務など本社機能の一部を移している。

 北陸女性研究者ネットワークには初年度から参加し、今回の協定を機にものづくり分野でのキャリア構築を推進、女性研究者や技術者の育成にいっそう力を入れる。

金沢大学

伝統と革新の融合から新たな知の創造へ

「専門知識と課題探求能力、そして国際感覚と倫理感を有する人間性豊かな人材の育成」を教育目標に掲げています。科学的な世界観と歴史観、論理的展開力、己を磨く人間力、創造力、日本文化・異文化に対する深い理解力を備え、知的基盤社会の中核的リーダーとなって挑戦し続ける人[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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