東京都教育委員会はグローバル人材育成に向けて構築を進めている独自のプラットフォーム「ダイバーズ・リンク」の推進で東京外国語大学と連携協定を結んだ。

 東京都教委によると、ダイバーズ・リンクは文部科学省のワールドワイドラーニングコンソーシアム支援事業に採択され、2019年度から構築を進めている。東京都八王子市の南多摩中等教育学校を拠点校、台東区の白鴎高校・付属中学校を共同実施校、都教委がグローバルリーダー育成の支援対象に選んだ千代田区の日比谷高校など10校が事業連携校となる。

 都教委は海外の教育行政機関、在京大使館、国内外の大学などと連携し、実社会や世界の知見に触れられる高校生国際会議を開催するとともに、高度で体験的な学習機会を提供する。

 この中で東京外国語大学は言語・文化・社会分野での強みを生かし、都立高校生への専門的な教育機会提供や、都立高校に在籍する外国人生徒に対する学習環境の整備で自立した社会人としてグローバルに活躍できる人材の育成を推進する一方、都教委が有する教育資源を活用した実践的教育活動や、高校教育に関する学術的研究の推進を目指す。

参考:【東京都教育委員会】東京都教育委員会と東京外国語大学との連携に関する協定の締結について

東京外国語大学

世界知の蓄積と地球社会との協働を目指し、世界中の言語、文化をカバーする地域研究の教育拠点

東京外国語大学は東京外国語学校を前身としますが、その起源は1856(安政3)年に開校された蕃書調所まで辿ります。現在では高度な語学運用能力の獲得を目指すだけでなく、人文、社会科学のさまざまな学問分野を学際的、分野横断的な教育研究活動を行っていきます。大学と大学[…]

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