平成28年熊本地震のボランティアに参加しようとする学生に向け、早稲田大学、日本財団学生ボランティアセンターが、注意点や必要な下準備をまとめた。ともにホームページを通じて情報を発信、学生たちに被災者への配慮や必要な備品の準備を呼び掛けている。

 早稲田大学は学生災害支援ボランティアの心得10カ条として注意点をまとめた。それによると、災害現場の安全確保が自己責任であることから、不眠不休で頑張らず、信頼できる人と一緒に行動するよう求めている。

 被災者に配慮するため、まず共感を持って被災者の話を聞き、励ましの言葉を軽々にかけないなどの注意も促している。悲惨な現場で涙が止まらなくなれば、その場をいったん離れるか、自宅へ戻る決断が必要とした。また、無責任にできないことを引き受けたり、現地の子供を過度に喜ばせたりしないよう求めている。

 日本財団学生ボランティアセンターは、ボランティア活動に入る前の準備としてボランティア保険への加入と、必要となる備品の準備を呼び掛けている。必要な備品としては、作業に適した服装、足元を守る安全板入りの長靴、ほこり予防の防塵マスクやゴーグル、厚手で長めのゴム手袋、雨具、ヘルメットなどを挙げている。

参考:【早稲田大学】熊本地震のボランティア活動を考えている学生のみなさんへ

【日本財団学生ボランティアセンター】ボランティア活動への準備について

大学ジャーナルオンライン編集部

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