文部科学省がインターンシップの推進に努めてきた全国11の大学グループに対し、最終評価をまとめたところ、島根大学グループなど4グループが計画を超えた取り組みを実施したとする「S評価」と判定された。

 文科省によると、「S評価」と判定されたのは、島根大学グループのほか、岩手県立大学グループ、新潟大学グループ、京都産業大学グループ。島根大学グループには島根県立大学、四国大学など中国、四国地域の12校が参加したが、受け入れ先リストを作成して各大学が相互乗り入れするなど広域連携のマイナスを克服する取り組みが評価された。

 岩手県立大学グループは会津大学、山形大学など東北の6校が集まり、学生が大学や県の枠を超えて出身地でインターンシップに参加できるようにしたことが認められた。新潟大学グループは新潟、埼玉、千葉、茨城の4県から当初の予定を超え、16校が参加した点が評価された。京都産業大学グループは京都府と滋賀、奈良両県から滋賀大学、天理大学など11校が参加、府県を超えた広域産学連携ネットワークを構築した。

 計画通りの「A評価」は名古屋産業大学グループなど3グループ、全体で当初計画を下回っているものの、一部に計画と同等またはそれ以上の部分がある「B評価」は青山学院大学グループなど4グループ。全体で当初計画以下とした「C評価」はなかった。

 文科省は2014年度に産官学によるインターンシップマッチング組織「地域インターンシップ協議会」を整備し、事業に取り組む11グループを選定した。各グループはそれぞれの地域内でインターンシップ受け入れ企業の開拓やインターンシップマッチングなどに取り組んでいた。

参考:【文部科学省】産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業【テーマB】インターンシップ等の取組拡大学(大大教育再生加速プログラム(インターンシップ等を通じた教育強化))(平成26年度採択)の最終評価について

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大学ジャーナルオンライン編集部

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