岡山理科大学は、国際教育プログラム「国際バカロレア(IB)」を導入した高校などで教壇に立つ教員を養成する「IB教員養成コース」を2017年度に開設することと発表。大学の学部でこのコースを設置するのは国内初。

 国際バカロレア(IB)とは、国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。1968年、総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解しそのことに対処できる生徒を育成し、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与えることを目的として設置。2016年8月1日現在、世界140以上の国・地域、4,631校において実施されている。

 国際バカロレアは、国内外の有力大学への入学資格が得られるため日本でも導入する高校などが増えており、岡山理科大学は、教える立場の人材の供給に向け、プログラムを提供する国際バカロレア機構と2016年8月23日付で契約を結んだ。

 岡山理科大学で養成するのは日本の高校教諭に相当するIB教員で、対象は2017年度以降の入学者のうち、高校の教員免許(数学・理科)取得を希望する20人程度。学生は各学部で学びながら、2~4年次に必要な講義や実習を受講し、8~12単位を取得すると、IB教員(DP)の認定を受けることができる。

 国内でIB教員の養成課程を設けているのは現在、玉川大学大学院のみだが、2017年度には岡山理科大学のほか、筑波大学大学院と都留文科大学も開設を予定している。

大学ジャーナルオンライン編集部

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