マルチラリティの時代に適応するために

 2019年11月12日には、麗澤大学AI・ビジネス研究センターの設立を記念した公開講演会が、同大学内で開催されました。徳永澄憲学長と上村昌司経済学部長の挨拶の後、同大学の特任教授でAI・ビジネス研究センターのセンター長を務める清水千弘氏による基調講演「失われる職業・AIは人間を超えることができるのか?」が行われました。

 清水氏は、AI技術のこれまでの歩みをふりかえりながら、ビッグデータやディープラーニングなどの先端技術によるAIの飛躍的な発達と、多種多様なデータの蓄積と速やかな分析によって「見える化」された社会のさまざまな事象や側面が、人間の判断に大きな影響を及ぼすことなどについて、豊富な事例紹介を交えて解説しました。AIによる新たな価値観が複数もたらされる「マルチラリティ」の時代に適応し、新たな文化を作り出していくには、社会の中でAIをいかに使いこなすかをデザインすることのできる人材が必要になる、と清水氏は話しています。

 麗澤大学がAI・ビジネス専攻で挑戦する新たな教育プログラムは、これからのIT社会に欠かせない人材の育成につながることが期待されています。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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