2017年4月に日本初のデータサイエンス学部を開設する滋賀大学は、有限責任監査法人のPwCあらた(東京、木村浩一郎代表)とデータサイエンスの会計、監査を中心としたビジネス部門への応用について共同研究を始める。

 PwCジャパンによると、共同研究のテーマは
■滋賀大学データサイエンス学部での企業会計実務データを用いた演習教材の開発
■ビジネス分野でのデータサイエンス応用に関する新しい手法の開発
■会計監査での人工知能活用
-の3項目。

 滋賀大学のデータサイエンス学部は元日本統計学会会長の竹村彰通前東京大学大学院情報理工学系研究科教授を学部長に迎え、発足する。データ収集、分析から意思決定、価値創造までを担える人材を養成するのが目的で、第1期生を迎える準備を進めている。

 PwCあらたは2006年の法人設立以来、会計監査へのIT活用を推進してきた。仕訳データをすべてコンピューターに取り込み、不正の疑義があるものを効率的にピックアップすることも実施している。今後、両者はPwCあらたが培ってきた会計監査へのIT活用を基に共同研究を進め、未来を支えるデータサイエンティストの育成や監査品質の向上を目指していく。

滋賀大学

豊かな人間性とグローバルな視野を備えた専門性の高い職業人の養成と、創造的な学術研究への挑戦を通して、人類と社会の持続可能な発展に貢献する。

学生の主体性を尊重しつつ、幅広い教養と高度な専門知識を育む教育を追求します。滋賀の歴史と文化の継承と発展、及び琵琶湖を起点とする自然環境の保全を実現する特色ある教育を追究します。また、グローバルな視野を育て、国際理解を深める教育の充実に努めます。[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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