千葉大学で、2017年度の内部監査が9月27日~29日の3日間にかけて行われた。監査員は「環境ISO学生委員会」に所属する学生70名と教職員を含む158名。学生が主体的に関わっている点が大きな特色だ。

 千葉大学は、環境とエネルギーに関する国際規格ISO14001とISO50001を取得。環境に配慮しさらに効率的なエネルギー使用に取り組む組織運営を目指している。2003年に発足した千葉大学環境ISO学生委員会は、その仕組みである環境マネジメントシステムの構築・運用に主体的に貢献しているという。

 内部監査では、学生監査員が132か所の研究室などでインタビューと現場確認を実施。省エネ省資源対策の実施状況や、環境関連法規制遵守状況を監査した。また、環境ISO学生委員会も監査の対象となっており、学生は監査をする側・される側の両方を経験する。

 千葉大学では環境マネジメントシステムの運用を学生の教育の機会と捉えているという。学生委員会の内部監査統括担当は、監査当日に監査員として教職員と対等な立場で監査にあたる以外にも、内部監査計画書、監査チェックシート、監査報告書の原案の作成や、内部監査対象研究室の選定、学生監査員のシフト作成まで行う。こうした学生からは、「様々な視点からの考えを聞く貴重な機会となった」や、「発見や学びが多く、今後に役立つ大きな経験となった」といった声が聞かれている。

千葉大学

「つねに、より高きものをめざして」を理念とする未来志向型大学

千葉大学は自由、自立の精神を堅持して、地球規模的な視点から常に社会とかかわりあいを持ち、普遍的な教養(真善美)、専門的な知識、技術、技能および高い問題解決能力をそなえた人材の育成、ならびに現代的課題に応える創造的、独創的研究の展開によって、人類の平和と福祉なら[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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