明治大学は、先端数理分野での共同研究を推進するため、日本、フランス、韓国、台湾の著名な大学、研究機関と国際研究ネットワークを設立することになり、東京都中野区の明治大中野キャンパスに共同研究参加機関の研究者らを集めて協定書に調印しました。2018年までかけ、生物、化学、医学システムに現れる複雑現象を数的解析やモデリング・シミュレーションを用いて解明するとともに、理論開発を推進します。
協定書に調印したのは、明治大学のほか日本から東京大学、フランスからフランス国立科学研究センター、パリ第11大、ニース・ソフィア・アンティポリス大、韓国から韓国科学技術院、台湾から国家理論科学研究所。明治大学では、数理科学の発展、普及を目的に2007年に設立した先端数理科学インスティテュートが研究に加わります。先端数理科学インスティテュートはこれまで、社会や自然に現れる現象の数理的解析を課題とする国際研究拠点として、ヨーロッパやアジアの研究機関と活発な研究交流を進めてきました。
今回の国際研究は、フランス国立科学研究センターが提供する事業で、テーマは「生物と数理の融合研究プロジェクト」。明治大先端数理科学インスティテュート副所長の三村昌泰特任教授をプロジェクトリーダーに据え、本格的な共同研究を進めていきます。明治大はこの共同研究を現象数理学に関する国際ネットワークの一環として位置づけています。