神戸大学は、革新的な価値創造人材を育成するため、全学横断組織として「神戸大学バリュースクール(通称:V.スクール)」を2020年4月に設置予定と発表した。運営には神戸大学のすべての部局が関与し、所属に関係なく学生が自由に参加できる。

 V.スクールは、これまで神戸大学が培ってきた文理融合型、分野融合型の教育を発展させ、潜在的な希望や期待、つまり「ウォンツ」主導の革新的イノベーションを創造する人材の育成と、社会課題の解決に取り組む。コーネル大学、UCサンディエゴ、シェフィールド大学などのアントレプレナーシップ(企業家活動)研究とも連携し、価値創造の世界的教育研究拠点を目指す。

 V.スクールでは、様々なバックグラウンドを持った人間や知識、技術が交わり新しい価値を生み出す「価値創発」と、それを実際に社会実装していく「価値設計」の2つのプロセスを体系化する、新しい「価値創造教育」プログラムの開発、提供を行う。所定の講義および演習科目を取得し、革新的人材と認められた神戸大学の学部生や大学院生には「神戸大学Value Creator」の認証を付与する。

 さらに、企業やNPO、自治体と連携し、社会人の再教育を行うリカレント教育プログラムも計画している。現キャンパスに加え、社会人が通いやすい大阪サテライト、三宮サテライトを設置し、社会を巻き込んだ価値創造活動を推進していく。また、神戸大学120周年にあたる2022年に新建屋を竣工する計画も進行している。

参考:【神戸大学】神戸大学V.スクールの設置について

神戸大学

世界各地から人材が集まり、世界へ飛び出していくハブ・キャンパス。 異文化交流を重視し、国際性豊かな知の生命体としての大学を目指す。

「知の生命体としての大学」を目指して「異分野との交流」を重視し、教育・研究交流はもちろん、社会貢献のために産学官民連携を積極的に推進します。 先端的技術の開発と社会実装の促進を通じて人類に貢献するとともに、地球的諸課題を解決するために先導的役割を担う人材を輩[…]

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