東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻松尾研究室、株式会社イライザ、森・濱田松本法律事務所は、法律業務におけるAI活用に関する共同実証研究を開始した。

 近年、法律業務をAIやITで効率化する「リーガルテック」への注目が高まり、また、ビジネスのグローバル化や第4次産業革命によるイノベーションの加速を背景に、法務もより正確かつスピーディーな対応・判断が求められている。さらに、契約書のチェック等の法的リスク管理に加え、企業価値最大化の観点から経営陣に多様な法的支援を行う役割(戦略法務)も拡大している。このような状況を背景に、英米の法律事務所や産業界における「リーガルテック」の普及・発展はめざましく、日本でも、弁護士及び法務担当者がより創造的かつ高度な知的作業に集中できる環境を実現することが、国際競争力維持の観点からも急務となっている。

 そこで、AIに関する先進的な知見・技術を有する東京大学大学院の松尾研究室、自然言語処理の技術に強みをもつ株式会社イライザ、法務分野における豊富な経験・知識・ノウハウを有する森・濱田松本法律事務所の3者が各自の強みを最大限に活かし、法律業務におけるAI活用に関する共同実証研究に取り組む。3者は今後、法律業務における自然言語処理を中心とするAIの活用に関する研究を進めるとともに、法律業務をより効率化・迅速化するシステムの開発・導入を目指す。

参考:【株式会社イライザ】森・濱田松本法律事務所及び東大松尾研と法律業務におけるAI活用の共同研究を開始

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明治10年設立。日本で最も長い歴史を持ち、日本の知の最先端を担う大学

東京大学は東京開成学校と東京医学校が1877(明治10)年に統合されて設立されました。設立以来、日本を代表する大学、東西文化融合の学術の拠点として、世界の中で独自の形で教育、研究を発展させてきました。その結果、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出し、多くの研究成[…]

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