実践女子大学と実践女子大学短期大学部は古典文化の普及啓発活動を進める京都市の古典の日推進委員会と古典文化の研究貢献に向け、連携協定を締結した。今後、啓発イベントなどを共同開催するとともに、古典研究の推進に協力し合う。

 実践女子大学によると、協定書は古典の日に関する法律の精神実現に向け、密接な協力のもと、相互の人的、知的資源を活用し、古典の活用、普及、教育、研究などの分野で交流を進めると定めている。

 イベントの共同開催に加え、デジタルコンテンツの相互提供、実践女子大学図書館の閲覧などを通じ、より強固な協力関係を構築する。

 古典の日推進委員会は源氏物語千年紀委員会の活動を引き継ぐ形で2009年に発足した。呼びかけ人には作家の瀬戸内寂聴さん、茶道裏千家前家元の千玄室さん、冷泉家時雨亭文庫常務理事の冷泉貴美子さんらが名を連ね、京都文化交流コンベンションビューローの村田純一理事長が会長、西脇隆俊京都府知事、門川大作京都市長らが副会長を務める。京都市に事務局を置き、古典の日制定や古典文化の普及に尽力してきた。

 実践女子大学は2018年度の文部科学省私立大学研究ブランディング事業に源氏物語研究で採択され、創設者の下田歌子氏は明治時代を代表する源氏物語の研究者として知られている。

 古典の日推進委員会が発足10周年、実践女子大学が発足120周年を迎えたこともあり、連携協定に踏み切った。

参考:【実践女子大学】古典の日推進委員会と連携協定を締結しました

大学ジャーナルオンライン編集部

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