筑波大学とピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、特別共同研究事業を開始し、同大学内に「デジタルネイチャー推進戦略研究基盤」を設立したことを発表した。

 特別共同研究事業とは、筑波大学による産学連携制度。企業等からの資金を原資に企業等の研究者を雇用して学内の研究者とともに研究グループを構築し、双方が対等の立場で共通の課題について共同して研究を行うことによって、優れた研究成果を産み出すとともに社会貢献を促進する制度だという。

 デジタルネイチャー推進戦略研究基盤では、音や光などあらゆる波動のコントロールを行う技術をベースとし、市場ニーズに根差した空中音源/映像等のホログラム技術による生成、デジタルファブリケーション、およびそれを応用した各種派生技術の研究と社会実装を目指す。IoT時代を迎え、様々な道具がインターネット化し、ガジェットが生活にあふれる中、コンピュータによる実世界コントロールに関する各種要素技術を確立し、計算機自然(デジタルネイチャー)の到来を加速させることを目的とする。

 研究に携わるのは、筑波大学図書館情報メディア系の逸村裕教授と、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の落合陽一代表取締役。落合氏は本事業により、「デジタルネイチャー推進戦略研究基盤」基盤長兼准教授として筑波大学に着任している。

筑波大学

文系、理系から体育、芸術にまで及ぶ学問を探求し、学際融合、国際化への挑戦を建学の理念とする未来構想大学。

筑波大学は1872(明治)年に開校されたわが国初の師範学校が始まりです。その後、昭和48年に移転を機に東京教育大学から筑波大学へと変わりました。現在の教育体制は9学群、23学類ですが、学生は枠組みを超えて講義を受けることができ、創造的な知性と豊かな人間性を備え[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

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